木版画彫 永井 沙絵子
木版画彫 永井 沙絵子
歴史・特徴など
木版画は浮世絵に代表される多色摺りの版画技術です。江戸時代、大衆文化の開花とともに発展し、多くの庶民が楽しめる印刷物となりました。
木版画は現在も分業で制作されています。版元が企画し、絵師が下絵を描き、その下絵を彫師が板に彫り、摺師が彫られた版木に絵具を乗せ和紙に摺り込みます。
現在は浮世絵の復刻、千代紙、ポチ袋、千社札、現代浮世絵などが制作されています。
歴史・特徴など
永井 沙絵子 / 作品
木版画彫 / 工程
名 前:永井 沙絵子
工芸品:木版画彫
住 所:墨田区吾妻橋3-6-15
略 歴:昭和58年 東京墨田区生まれ


平成22年京都伝統工芸大学校卒業 同年1月より関岡木版画工房にて関岡裕介に師事 6年間修行後独立


☆仕事のこだわり:彫師は描かれた版下を忠実に彫る事が重要です。筆の動きひとつひとつの意味を考えながら集中して彫るよう気をつけています。また、見た目はきれいに彫れていても摺りにくければ意味がありません。刀の入れ方や深さなど考えながらいかに摺りやすい版を彫れるか日々努力しています。


伝えたいこと
■ 少年時代
不器用という自覚はありながらも細かい工作や細かい絵を描くことが結構好きでした。また図工で木を彫った時の彫刻刀が入る感覚がとても好きだったことを覚えています。
■ 職人になるきっかけ
職人になるきっかけ
会社員を辞め勢いで入った京都の専門学校で仏像彫刻を学びました。卒業後職人の道に進めるとも思っておらず東京に戻る予定でいたところ縁があり木版画の仕事をしている先輩と知り合いました。さらに卒業前のタイミングで親方が弟子募集をしていたため応募、弟子入りすることになりました。
■ 職人になってから現在
私が師事した親方は「黙って見て覚えろ」という概念ではなく、とてもわかりやすい説明でなんでも教えてくれる方でした。また本番を彫らないと上達しないという考えで、かなり早い段階から稽古ではなくさまざまな実際の仕事を手伝わせてもらいました。
千社札の仕事が多い工房で年中依頼が来ていた為、技術だけでなくいかに早く彫るかも鍛えられました。独立後はいろんな面で自分で決めなければならない事が多く大変なことばかりですが、周りの方々のおかげでここまでやってこられました。ひとつの仕事が終わるたび、まだまだだ…と思う事も多いですが、日々の積み重ねしかないと信じひたすら彫っていきたいと思います。
職人になってから現在
■ 職人哲学
職人哲学
心の乱れが手元にすぐ現れるということを何度も失敗から学びました。平常心が保てていないと感じる時は一旦手を止め深呼吸をし気持ちが落ち着くまで待ちます。
また刃物の切れ味は最も重要であるため、どんなに慌てている時も「急がば研げ」を守れるよう努めています。
■ 私の目標・夢
摺師から摺りやすかったよと言ってもらえる仕事を常にしたいです。
また細かい作業が多い仕事なのでこれからも目を大切にして長く仕事が続けられるようにしたいです。
私の目標・夢
■ 連絡先
木版画彫 永井 沙絵子
氏 名:永井 沙絵子
住 所:墨田区吾妻橋3-6-15
電 話:03-3611-5019
メール:rhxkh989@yahoo.co.jp