>伝えたいこと

>磯貝 一

■少年時代
>作業場にて
<作業場にて>
 墨田区横網に5人兄弟の長男として生まれる。3歳の時、東京大空襲で父の田舎の群馬県富岡市に疎開、また母方の鶴見(生麦)に疎開し、昭和20年春に現在の住居となる横網に戻ってきました。二葉小学校、両国中学校在学時代は友人とよく浅草に遊びに行ったり、隅田川で泳いだりしました。(あの頃は隅田川はきれいでした)

 当時から物作りは得意で、飼っていた伝書鳩の小屋は自分で作りました。けん玉や腕相撲が得意で今でもなかなかの腕前です。
 
  ■職人になるきっかけ
 高等学校卒業後、長男だった私は特に抵抗もなく父の仕事であるこのべっ甲工芸の技術を習得し、家業を継ぐものと考えました。
 
  ■職人になってから現在
>家族
<家族で>
 家業を継いで早43年になります。昭和52年に家内の助言もあって横網に自分たちの店舗を構えることになり、最近(平成12年)では鎌倉の二階堂にも小さいギャラリーを開設しました。

 趣味は詩吟で、こちらも30年以上続けており、生徒さんの数も増えています。
 
  ■職人哲学
 作品1つ1つに完璧な仕上りを求めて、丁寧に仕上げ、べっ甲独特の色合い、つや、高級品らしさを生かした作品を作ること。
 
  私の目標・夢
>フォト3
 10年前からワシントン条約によりべっ甲の材料の輸入が禁止となりました。早期の輸入再開を望んでいます。それまでの間、所有する材料を大切に使用して、より良い作品を作りたいです。

 ありがたいことに、息子(30歳)が三代目として私の後継者となるので、彼が私を越える腕のいい職人になるよう、技を伝授したいです。

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