江戸小紋とは着物の種類の一つです。江戸小紋は遠目には無地に見える為一見地味ですが、手に取ってみると繊細な柄が染められています。 小紋は「型染め」という技法によって模様が表現されているのが特徴で、着物全体に同じ柄が繰り返し染められています。 本格的に発展したのは江戸時代、武士の礼装である裃に小紋染が行われるようになってからです。 当時は「贅沢禁止令」で、着物の生地から染め色まで規制されていました。こうした厳しい規制が染め職人の技術を向上させました。 やがて時代は流れ、武士から町人へ、そして女性へ引き継がれてきました。 京小紋、加賀小紋などと区別するため、東京の染め物の名前として「江戸小紋」が正式名称となりました。
名 前:中條 康隆
工芸品:江戸小紋・江戸更紗
住 所:墨田区八広2-26-9(工場)| 墨田区八広2-27-10(小さな博物館・工房ショップ)
略 歴:昭和48年生まれ
平成13年 京都呉服商社修行後 有限会社 大松染工場 入社
平成23年 第7回 東京の伝統工芸品チャレンジ大賞 オシャレなジャケット「優秀賞」
平成23年 第60回全国小紋友禅染色競技会「全国協同組合連合会賞」
平成23年 第60回全国小紋友禅染色競技会「優秀賞」
平成23年 平成23年度全国伝統的工芸品公募展 入選
平成24年 第61回全国小紋友禅染色競技会「全国協同組合連合会賞」
平成25年 第1回染の王国「染色公募展」 東京都染色工業協同組合「理事長賞」
平成28年 経済産業大臣指定伝統的工芸品 東京染小紋伝統工芸士に認定
平成28年 公益財団法人 東京都中小企業振興公社「東京手仕事」商品開発部門受賞:江戸小紋ワイングラスマーカー(和印和飲)
平成29年 第66回全国小紋友禅染色競技会「中小企業庁長官賞」
平成30年 第67回全国小紋友禅染色競技会「中小企業庁長官賞」
平成30年 第67回全国小紋友禅染色競技会「経済産業省製造産業局長賞」
☆仕事のこだわり:型染めの型紙の大きさは縦約30cm、横約38cm。着物1枚分の反物を染めるには、型染めを45回繰り返さなければなりません。 確かな技術と根気のいる作業になります。しかも江戸小紋は柄が小さければ小さいほど染めが難しく、柄の名前の前に「極」がついて格上になります。 江戸時代、武士の礼装である裃に小紋染めが用いられ発展してきた江戸小紋染。全て手作業で染めている伝統の染の技です。
伝えたいこと
■ 少年時代
小学校の低学年から野球をずっとやっていました。休日は一日中野球の練習や試合に出て、汗をながして楽しんでいました。 小学校6年生の時にはキャプテンにもなり、墨田区のオールスターゲームにも代表として出場し、後楽園球場で試合をしたことは今でも良い思い出です。
■ 職人になるきっかけ
幼い頃から家業の仕事を何となく見ており、絵を書いたり工作を作るのも好きだったので、自然と入りました。
■ 職人になってから現在
代々絹製品である着物や帯、そして綿製品の浴衣や皮革製品も染めています。 現在は色々な技法を取り込み、和装以外の品物作りにも重点を置いています。 常に”オンリーワン”のものを染めたいという思いで望んでいます。 又、染体験教室にも力をいれ、多くの方に本格的な江戸小紋染を楽しんでいただいています。
写真:工房ショップ・江戸小紋江戸更紗博物館入口
■ 職人哲学
すべて手作業なので、同じ配色や柄の取り方など同じ品物は一切出来ません。 他の職人達が”染めたくない””難しい”という染めを追求して挑戦していきたいと思います。
■ 私の目標・夢
私が手染めした着物を着て下さるお客様に、次は「この着物を染めて下さい!」と任せていただける職人でありたいです。
■ 連絡先
氏 名:中條 康隆
住 所:墨田区八広2-26-9(工場)| 墨田区八広2-27-10(小さな博物館・工房ショップ)
電 話:03-3611-5019
FAX:03-3611-3533
メール:nakajyo@edokomon-daimatsu.com
URL:
http://edokomon-daimatsu.com/